今日は高橋みなみ(AKB48)の『リーダー論』を読んだ感想としまして、
本書から学んだ、【心をつかむスピーチ術 7箇条】を、紹介してみたいと思います。
高橋みなみさん、若干24歳という若さでありながら、思春期の女子ばかり、総勢300名を超えるグループを、AKBグループの総監督として、仕切っていく役割を任された彼女が、どのように考えて、コメントやスピーチを話していたのか、が本書では書かれていました。
特に、時々TVで放映される、AKB48のファン投票のランキングを決める、選抜総選挙のTV特番を見られた人の中には、
高橋みなみはスピーチがウマいなぁ、と思った人も多いのではないでしょうか?
テクニックが上手とかではなくて、努力している人が、聞いている人の心の中に訴えかけてくるような、そんなチカラがあるようにも思えます。
そして、そうだからこそ、彼女のコメントやスピーチには、人をひきつける力があるように思えます。
彼女自身もスピーチや、使う言葉に関しては、色々な名言集を読んだり、スピーチがウマいと言われている人物、例えば、オバマ大統領やスティーブジョブズのスピーチを研究したりして自分の引き出しを増やしていったそうです。
アイドルが、大統領や、大企業のCEOのスピーチを研究する、っていう発想がすごいですね。。。
そして、今回の書籍は、AKBの総監督が10年間の実体験をもとに語った
【超実践的リーダー論】として、オリコンランキング(新書・自己啓発書・タレント関連本部門)で三冠を達成したらしいです。
前振りが長くなりましたが、その中から今日は、【心をつかむスピーチ術・7箇条】をご紹介していきます。
では、さっそくご紹介します。
スピーチの中で一番気をつけている部分、だそうです。
なんでこのような意識をするようになったかというと、高橋みなみ自身が、
自分が出演していたバラエティ番組を、あとで自分でチェックした時に、
色々と、声を出して騒いでいるのに、自分の言葉が画面下にテロップで太文字にならない!!、っていうことに気づいてショックを受けたから、なのだそうです。
要はつまり、自分がしゃべったコメントが、テロップで太文字になるような面白い言葉じゃないから(要はインパクトがないコメントが多い)、観ている人の記憶に残らないのではないか!、と、気づいたそうです。
そこから【テロップでm太文字になる言葉】を意識して、発信するようになったそうです。
自分が、どの声のトーンでしゃべると、どう相手に聞こえるのか?を意識してスピーチをしている、そうです。
普段しゃべっている会話の声よりも、
その普段の声よりも2音くらい、低い声に下げて、伝えているそうです。
そのほうがより真剣に相手に聞こえるからです。
これば、私たちでも普段から使えるテクニックですね!
低い声で話すと、真剣さが伝わりやすいと思います。
「今回、○○が発表されました。」みたいなコメントを入れることで、
いきなり、【太文字になる言葉】を使って話し始めない。
いきなり、【太文字になる言葉】を使っても、聞いている側は、スピードについてこれずに、何?って感じで、きょとん、としてしまうもの、だからだそうです。
【今起きている事実】を、あえて、もう一度、客観的に話し始める(要は状況説明を前に差し入れるということでしょう)ことで、話す側と、聞いてくれる側の関心とを一致させていく効果があるのです、と。
これは、なるほど、と思いました。ペースを合わせていくということでしょう。
その後の言葉を、しっかりと聞いている人に、聞き届けてもらうためにも、事前の地ならしをしてから話す、ということ、だそうです。
「うれしい」とか「くやしい」といった、感情を直接表現する言葉を安易に連発するのではなく、今回、どうして、その感情に至った中身(なぜその感情を抱くに至ったかの内面の部分)を説明するようにすること、だそうです。
これは、感情は外から客観的に見れば分かる(泣いてるとか喜んでいるとかは見れば分かる)けれど、内面の心の中は目には見えないものなので。
人は、目には見えない部分が理解できると、好奇心をもって、相手に対して、共感もできるようになるから、だそうです。
背景をしゃべることで、より、深く伝わるということなのか、と、理解しました。
聞き手によって、使う(伝わりやすい)言葉を変えること、です。
コンサートの中で、色々なショッキングなサプライズが発表されたとき、メンバーの中にはタフな人もいますが、傷ついている人のほうが多いもの、と。
取りまとめていく立場のリーダーとしては、傷ついている人のほうを気遣って、ターゲットにした言葉を選んでいく、のだそうです。
内輪でしか分からない言葉は使わない、ということと、
周りの空気をよ~くよんで、ショックを受けている人を気遣うような、言葉を使うということでしょう。
スピーチをして、話が先へ、先へ、と早く進み過ぎると、聞いている人がついてこれないことになってしまう、と。
これは、普段の会話でもよくあるでしょうね。
その場が盛り上がっていると、話している人間としては、気持ち良くもなりますから、一気に、勢いのまま一気に話を進めていきたいところを、
あえて、何も話さずに、『・・・』と間を作って、ためる、と。
無言で、時間を少しおいて、ためることで、
聞いている人は、『それで? 次は何なの?』と、食い気味になってくれるのです、と。
これは、テクニック的な部分かな、と思いました。
海に打ち寄せる波のように、寄せては引き、引いては寄せ~、みたいな。
押しと引きを上手に使うことなのかな、と理解しました。
場面にもよりますが、スピーチの結末は、明るい未来に向かって進んでいく方向でまとめていく、と。
私たちアイドルはプロデュースされる側の人間なので、用意してくれたサプライズに対して、『それは、やらない。』という選択はない、と。
どうせ『やる』なら、まとめる立場の人間が先陣を切って、前向きな言葉を言って、風に当たっていくしかないのです、と。
でも、スピーチ後の楽屋やスタッフルームではスタッフさんに対して、メンバーの言葉を代弁して伝えることは本気でぶつけていくのだそうです。
その姿をメンバーもみてくれているから、ついてきてくれるんです、と。
スピーチの最後は、前向きな言葉で締める、ということと理解しました。
いかがでしたか?
大勢の前のスピーチだけでなく、普段からの日常会話や、人を使うコミュニケーションやビジネスにも、きっと役に立つと思いますので参考にして下さると嬉しいです。
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